試合後、加藤は「自分らの代で(連覇を)止めるのが怖かったのでホッとしました」と一息ついた。龍谷大が他の追随を許さず圧倒的な力で関西6連覇を成し遂げた。

試合は第1セットから激しい攻防を繰り広げる。龍谷大はセンター松崎らの鋭いスパイクで点を重ねる。しかし一方で親和のトスに惑わされ、スパイクを止めることが出来ない。取り合いが続き、迎えた2525の大事な場面で加藤が2本連続でスパイクを叩き込み、何とかこのセットをものにする。

2セットも2521で勝ち取り、親和を追い込むも第3セット序盤で610離される。ここでこのリーグ苦しんできたサイド宮井がスパイク、ブロック、フェイントで3点を連取。さらに松崎やサイド吉野のスパイクで一気に突き放し、2521。ストレート勝ちで2試合を残しておきながら優勝を決めた。

このリーグを通じ、チームとしても良い方向に傾いてきたようだ。これまで8戦を終え、全勝。落としたセット数はわずか2だ。川島監督は「4年生が頑張ってきている。加藤もキャプテンらしくなり、強いチームになってきた」とチームの状況を振り返った。また、リベロ馬場も「4年生が今まで以上に意気込んでいる。引っ張ろうとする姿勢がすごく見える」と頼れる最上級生を称えた。

関西を圧倒した彼女らだがまだ課題はあるようだ。試合後、吉野は「全日本にはまだまだ(技術を)上げていかないと。より意図したプレーで点が取れるようにしたい」と話した。また、「まだまだ内容的に満足いく試合ができているわけではない」と川島監督。すでに優勝こそ決まっているが全日本を見据えた彼女らに慢心はなさそうだ。

・関西大学バレーボール連盟女子秋季リーグ戦第8日(10月14日・京都橘大体育館)

龍谷大(8勝) 3 27-25 0 神戸親和女子大(4勝4敗)
25-21
25-21
0-0
0-0