近大が最終戦を待たずして優勝を決めた。春に続いての連覇は、15年ぶりの快挙。セッター小野主将は「今日で決められてよかった」とほっとした様子をみせた。
 これまで全勝を維持してきた近大。しかし、立命はそう簡単には勝たせてはくれなかった。6月に行われた西日本インカレで、フルセットで負けを喫した相手に「西日本が頭にあるのでどうしても苦手」(小野)。今日も相手のトリッキーな攻撃にブロックが合わせられず、自分たちの攻撃ができない場面が続く。第1セットを29−27でものにするも、第2セットでは序盤から失速。ミスが相次ぎ、チームの歯車がかみ合わない。「チームではなく『個』になっていた」とセッター下出谷。このセットを落とし、嫌な雰囲気が漂う。しかし「落としたことはしょうがないから、次は出だしを取ろう」とチームで話し合い、第3セットは序盤からクイックや時間差攻撃で9−5と4点差をつける。下出谷の連続ブロックも飛び出し、完全に近大のペースに持ち込んだ。25−19で取ると、第4セットも勢いは衰えることなく25−17で取り、試合を決めた。
 優勝を決めた近大だが、リーグ戦はあと2試合残っている。「(全日本)インカレを見据えた試合がどれだけできるかと、レギュラー以外の底上げがいかにできるか」と光山監督。残り2戦も勝利し、関西インカレや全日本インカレに向けての弾みをつけたい。

・関西大学バレーボール連盟男子秋季リーグ戦第8日(10月13日・大阪学院大体育館)
 

近大(8勝) 3 29-27 1 立命(4勝4敗)
22-25
25-19
25-17