関学 大接戦制し上位リーグ進出
最後の1点をサービスエースで決めると、サイド佐川主将は右手を大きく突き上げた。今季は苦しい試合が多かった。開幕3連勝を飾るも、4戦目から痛い3連敗。今日の龍谷大との試合を落とせば、上位リーグ進出は危ういというところにいた。
第1セットのゲーム主導権は完全に関学が握っていた。佐川のサーブやスパイクで着実に得点を重ね、25−14でこのセットを奪う。しかし第2セットで状況は逆転。相手のサーブをなかなか仕留められず、序盤で1−10と9点差をつけられる。関学はスパイクミスやレシーブミスが相次ぎ、9−25と10点代に乗せることもできぬままあっけなくセットを奪われた。「あれだけ点差が開いたら、逆に開き直れた」と佐川が話すように、関学の選手らは気持ちを切らすことなく次のことを考えていた。
第3セットを25−16で取った後の第4セットに、またもや苦しい展開が待っていた。今までとは違い、シーソーゲームを繰り広げる両者。黒木のAクイックで30点代に乗せ、5度目のマッチポイントを向かえる。最後は佐川の鋭いサーブが龍谷大コートに突き刺さり、長い戦いに終止符を打った。
「(最後のサーブは)覚えてない。気がついたら決まっていた」と佐川。今季から、セッターからオポジットに転向した。エースで主将という重責を任されるほど、チームからの信頼は厚い。そんな佐川を筆頭に、除々にまとまりをみせている関学。上位リーグ進出が決まり、今春リーグ4位の成績を超えられるか。本当の勝負はこれからだ。
●関西大学バレーボール連盟男子秋季リーグ戦第7日(10月7日・甲南大体育館)
関学(4勝3敗) | 3 | 25-14 | 1 | 龍谷大(1勝6敗) |
9-25 | ||||
25-16 | ||||
31-29 | ||||
コメントを残す