昨年、圧倒的な力の差で関西を制した天理大。今年は昨年とは違い、苦しいスタートとなった。20点差をつけて勝った昨季とは違い、後半途中まで相手にリードを許す展開。それでも集中が切れずに開幕白星を挙げたチームに「崩れなくてよかった」と小松監督は安堵の声を漏らした。

先制したのは天理大だった。試合開始早々にFB塚本のトライで先制。しかし、そこからリズムがつかめない。FWへの強い意識が得点チャンスをつぶしてしまう。さらに前半中盤に逆転を許すと、苦しい時間帯が続いた。それでも後半26分、BK陣のパス回しからWTB松井が抜け出し逆転のトライ。これが決勝点となり、接戦をものにした。

「今年のチームはこういうふうに成長していく」。監督の言葉が今年のチームを表していた。昨年の中心選手が多く抜け、経験が少ない選手も多い。そんななかで目指すラグビーも変わってきた。チームワークを重視する今季。課題はまだ多いものの、大きな一勝を手にした。チームの結束をより固め、まずは3年連続の関西王座を狙う。

●関西学生ラグビー Aリーグ第1節(10月7日・近鉄花園ラグビー場)

同志社 17 5-10 15

近畿大

12-5

 

天理大 17 5-10 15

関学

12-5