コスプレ・音楽・京都、盛況
同催しは、来月7日に岡崎公園(京都市左京区)周辺で開催される第10回京都学生祭典(以下、本祭)の、最後の事前イベントとして開催されたもの。今年5月にイオンモール京都(京都市南区)で行われた「京園まくなし! スペシャル」以来の、大会場での開催となった。近年本祭の会場となっていた京都会館が改修工事中であることから、最終的な会場に京都駅が選択されたという。
室町小路広場は「京園 まくなし!」と銘打った、2団体のパフォーマンス企画で幕を開けた。トップを飾ったのは、天橋立観光協会が運営する「GO-TAN!」のコスプレショー。「銀魂」や「初音ミク」などの人気キャラクターのみならず、坂本竜馬などの歴史人物も登場するなど、会場は笑いと驚きの声に包まれた。また、後半部は計5バンドが音楽を披露するなど、全く異なるテイストを取り入れて観客を飽きさせなかった。昨年も京都学生祭典のイベントに訪れたことがあるという男性は「去年はバンドが多く出ていたが、今年はコスプレなど全く違っていて面白かった」と満足そうだった。
そして、別会場である龍谷大響都ホールで午後1時30分から始まった「響都音楽会〜未来への扉〜」。大阪市立大Jazz研究会など、合計3大学の音楽団体が演奏を披露した。2番目に登場した京都女子大ウインドオーケストラは、結成2年目という新しい団体ながら、最後に演奏した「学園天国」の軽快な演奏の中で合いの手を求めるなど、室町小路広場にはないアットホームな空間を生み出した。
実行委員長の向島翔也さん(龍谷大・3年)は、開始時刻の12時前から室町小路広場横の受付で、各方面の関係者の応対で忙しそうな姿を見せた。「京都駅は人通りも多く、開催には最高の場。事前イベントとはいえ今日は本祭レベルの規模です」。本祭を除けば、数会場に分かれて大イベントを行うのは10年間で初の試みだという。向島さんは「タイトル通り通りすがりの人が、音楽に、学生に、京都に恋をしてくれたらいいですね」と笑顔だった。
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