優勝候補の一角である大産大が甲南大にフルセットで敗北を喫してから一夜明け、選手たちにはまたしても試練が待ち受けていた。第1セットは立ち上がりこそ悪いものの、サイド冨士本などのスパイクで25−20で先取する。しかし第2セットでは中盤で3点差をつけられる痛い展開に。レシーブの乱れから立て直すことができず、最後は冨士本の連続スパイクミスでこのセットを落としてしまう。その後セットを1つずつ取り向かえた最終セット。立命エースの、ブロックの上からたたきつけるスパイクになかなか対応できない。4−7とまたしても3点差をつけられ、たまらずタイムアウトを取る悪い流れに。しかし、試合前に「強気で攻めていこう」とサイド岡崎主将がチームに話した通り、決して攻めの気持ちが崩れることはなかった。最後は冨士本のスパイクやブロックが連続で決まり、15−11でなんとか逃げ切った。
 大産大は、オポジットを任されていた鈴木が初戦で足をねんざ。そんな苦しいチーム状態の中でフルセットを勝ちきれたことに対し、澤井監督は「個々がプレイヤーとして成長できている」と確かな自信を手に入れつつあるようだ。来週22日からはいよいよ上位チームと激突する。サイド冨士本は「レシーブもスパイクも課題だらけ。1週間でつめていきたい」と語った。

●関西大学バレーボール連盟男子秋季リーグ戦第4日(9月16日・近畿大記念会館)
 

大産大(3勝1敗) 3 25-20 2 立命(1勝3敗)
24-26
25-21
23-25
15-11