最終日の21日は大阪大の軽音楽部「みぞれ」による迫力あるパフォーマンスで開演。演奏が始まると同時に会場の天井中央に設置されたミラーボールが回りだし、観客の歓声は一気に大きくなった。また、プログラム中盤にはメイン企画である大学合同バンドが登場。「洋楽枠」、「祭り枠」、「2回生枠」の3つのバンドに分かれてパフォーマンスを披露した。「祭り枠」では出演者が浴衣や法被姿で登場し、オレンジレンジやホワイトベリーの「祭り」をテーマにした楽曲をコピー演奏。場内は音楽に合わせて体を大きく動かす人や手拍子をする人で溢れた。

 今年で7回目を迎えた「No Border Rock Festival」は、大学の枠(Border)を越えて交流をもち、協力してイベントを作り上げていくことを目的として2006年に発足された。今年のイベント執行部長を務めたのは野中良順さん(大阪大・3年)。「さまざまな大学から集まった学生の想いを一つにまとめるのが一番大変だった」とイベント開催に至るまでの10ヵ月を振り返った。イベントが無事終わるまで不安が消えなかったという。しかし、イベント終了後には「参加者たちの様子を見ている限り、『No Border』という目的は果たせたと思う」とほっとした笑顔で話した。

 イベントに足を運んだ女子学生(阪大・3年)は「3年間続けて参加しているが今年が一番盛り上がったと思う。例年とは違う良さがあった」と満足げに話した。