「Be‐izm」はモデル、制作、演出の全て大学生の手によって行う、大学生のためのファッションショー。学生中心のファッションショーは他にも多数存在するが、ファッションの世界で活躍する業界人や舞台演出の専門家などを審査員に招き、コンテスト形式で競い合うことが「Be‐izm」の特徴である。

ゲストショップブランドのクールなショーから始まった「Be‐izm」は、開始直後から熱気あふれるイベントとなった。ステージをさっそうと歩き会場の視線を釘づけにするモデル。極彩色のきらびやかな、または一転してシンプルに徹したものなど、制作者の想いと感性がにじみ出る多種多様な衣装。色とりどりの照明とスタイリッシュな音楽は考え抜かれた舞台演出と相乗効果を生み、より一層ショーを華やかに魅せた。普段は大学に通い、ごく普通の生活をしている大学生が、自らを表現する服をまとい、闊歩し、スポットライトを浴びる姿に観客は酔いしれた。出演する友人を見に来たという関西学院大の学生は「ファッションショーを見るのは初めてだが、とにかく凄かった。どのチームも格好良かった」と興奮した様子で語り、盛況に終わったショーに心を奪われた様子だった。

今回優勝を勝ち取ったチームは、武庫川女子大の「LUNE from gess」。「女らしさ」をテーマに掲げ、見せつける女らしさと垣間見える女らしさをそれぞれ鮮やかな赤色と三つ編み、身体のラインを美しく見せるデザインと部分的に露出した肌で表現した。衣装の細部から舞台演出まで「女らしさ」を徹底した部分が評価されての優勝に、メンバーは泣き崩れ、代表の赤井千恵さん(武庫川女子大・4年)はステージ上で「本当にありがとうございます。(チームの)みんなとできて嬉しいです」と涙ながらにチームへの感謝を語った。