京大、細胞膜シグナル伝達のためのラフト構造を解明
GPIアンカー型受容体は同じ分子同士で2量体を作り、それらがコレステロールと結合して安定化され、寿命が0.2秒のラフトを作ることが判明した。さらに、GPIアンカー型受容体に細胞外からのシグナル分子(リガンド)が結合すると、2量体をもとに安定な4量体を形成。この2量体を結合させる糊として、コレステロールを含むラフトの働きが、GPIアンカー型受容体のシグナル伝達に必要であることが分かった。ラフトを介したシグナル機構の解明は、アルツハイマー病、HIV、BSE(牛海綿状脳症)など、ラフト経由で発症や感染する疾病の研究に貢献することが期待される。
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