府大のある男子学生は「(統合については)報道で見聞きするだけ。大学から何も情報が入ってこない以上、何も話せない」。また、市大の男子学生が「まだ実感がない。自分たちが在学中に統合するようには思えず、抵抗があるどころか話題にものぼらない」と話すなど、両大学で「友人と話すことすらない」と話す学生が目立った。学部生時代は東京の大学に在籍し、院で市大に入った男子学生は「特に学部生の間で、統合への危機感が低いことには驚いた」と戸惑った表情で言う。

 
一方、一部には統合に抵抗を感じている学生もみられる。特に、いずれの大学にも存在する学科の学生は、心中穏やかではない。府大の女子学生は「両大にある学科に所属している友人たちは、抵抗を感じているように見える。統合されたのちの設備や環境を不安に感じているようだ」と話す。また、市大で運動部のコーチをしている男性は「部員を見ていると他のチームと一緒になることへ不安を感じているように見える。不満より、不安の方が大きいのではないか」と話した。 

関連記事
【市大府大統合問題】「統合」めぐり意識のズレ

http://www.unn-news.com/news/201205243701