最後の打者を三振に仕留めると、マウンド上に歓喜の輪が広がった。関西大が敗れたことにより、試合を待たずして優勝が決まった中での一戦。立命は3回宮本、瀧野の連続適時打で幸先良く2点を先制。6回に同点に追いつかれてしまうものの、8回に敵失により2点を勝ち越し。このリードを先発の余語が完投で守り抜き勝利で最終戦を締めくくった。
 
 松岡監督は「18年間の監督生活の中でも上位にくるチーム」と選手の活躍を称えた。指揮官が話すように今季の立命は投打で圧倒的な強さをみせ、優勝を掴み取った。投手陣は防御率リーグ1位の工藤、今季4勝と飛躍を遂げた余語の2枚看板がチームを牽引。安定感抜群の投手陣の活躍は野手陣にも攻撃のリズムを与える。多くの野手が「投手陣の頑張りで投打がかみ合っている」と口にした。
 
 昨年からチームの中心として活躍する瀧野を中心にチームは得点を量産。さらには今季から4番を務める藤居、首位打者を獲得した宮本剛の台頭により攻撃陣に厚みが増した。
 
 投打がきっちりかみ合い、破竹の8連勝で優勝を果たした立命。次なる舞台は全日本大学野球選手権。主将の山村は「チャレンジャーの気持ちで臨みたい」と意気込みを話す。リーグ戦の快進撃そのままに、神宮でも勝ち進むことができるのか。立命の戦いに期待がかかる。

●関西学生野球春季リーグ第8節2回戦(5月27日・わかさスタジアム京都)

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
同志社 0 0 0 0 0 2 0 0 0 2
立命 0 0 2 0 0 0 0 2 × 4

【同志社】●大家−茶田
【立命】○余語−山村

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
関大 0 1 0 1 1 0 0 0 0 3
近大 0 0 1 0 0 4 0 0 × 5

【関大】●山本、石田光、近藤−山下博、加納
【近大】松田、北川、○上野、山口遼−原田