第1節で関大に敗れて以来、ここまで破竹の6連勝で首位を走る立命は最終節でも先勝し、連勝を7に伸ばした。

伝統の「立同戦」の初戦は工藤、國正の両エースの投げ合いで始まった。両投手ともに気迫の投球を見せ、5回までお互いに無得点が続く。迎えた6回、立命は4番藤居が左前適時打を放ち先制。その後もスクイズなどで確実に追加点を重ねた。工藤は9回を投げ抜き、同志社を完封し、今季4勝目を挙げた。

試合後、工藤は「今日は野手を信じて投げた。勝てたのは野手のおかげ」と試合を振り返った。ピンチを迎える度に味方野手陣を見つめ、気持ちを落ち着かせた。松岡監督は「工藤のピッチングが良く、守備も踏ん張ってくれた」と無失策の野手陣もたたえた。

今日の勝利でリーグ優勝に王手をかけた立命。松岡監督は「明日は全力で戦う」と優勝に向け気を引き締めなおした。立命は27日に同志社に勝利するか、第1試合で関大が近大に敗北すれば、5季ぶり33度目の優勝が決定する。

●関西学生野球春季リーグ第8節1回戦(5月26日・わかさスタジアム京都)

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
立命 0 0 0 0 0 1 2 1 0 4
同志社 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

【立命】○工藤−山村
【同志社】●國正、秋山、花田−茶田、川端
 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
近大 0 0 4 0 0 0 0 0 0 4
関大 0 0 0 0 0 2 0 0 1 3

【近大】○宝利、山口遼、松田、北川−原田
【関大】●吉川、石田光、近藤、畑瀬−山下博、加納