最後の打者から三振を奪うと、歓喜の輪が広がった。

私大に比べ選手層が薄く、他校に全く歯が立たない試合が続いた。最後に勝利を収めたのは2009年の春。昨年は連続無得点記録、今年は連敗記録と不名誉な記録を更新した。

その中でもチームは着実に成長を遂げていた。昨年からチーム方針を一新。今まで試合に出場するのは決まって上回生。実力ではなく、学年を重視する起用であった。しかし、昨年からは実力を重視。チーム内での競争ができ、自主練に参加する選手も増えた。また、比屋根監督は野球の理論を選手に一から教えたという。試合において自分が何をするかを考えさせるためだ。

こうした努力が実り、ようやくつかんだ勝ち星。比屋根監督は「(私大との差は)確実に縮まっている。(勝利は)いいはずみになる」とチームの成長に手ごたえを感じていた。

●関西学生野球春季リーグ第7節2回戦(5月21 日・わかさスタジアム京都)

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
京大 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
関学 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

【京大】○田中−小野太
【関学】●田村、中尾−山崎裕