試合は序盤から連打を浴びる苦しい展開となった。先発した橋本は制球に苦しみ、4回までに5点を奪われる。その後、6回から登板した内藤は4回を投げ抜き被安打1と好投するも、打線の援護に恵まれず、京大はこの日も勝ち星を挙げることができなかった。

だが一方で、比屋根監督が一貫して「基本的なことを確実にこなす」と言っている通り、チームの土台は確実に築けている。昨年の秋季リーグは10試合で16あった失策が、今季はここまで10試合で11にまで減らした。事実、今季は接戦に持ち込む試合が多くみられ、3節の関大戦では引き分けに持ち込んだ。

チームの雰囲気も決して悪くはない。試合後、主将の杉原は「連敗のことは気にせず、自分たちができることをやっていくだけ」と話した。6季ぶりの勝利に向けて基本を大切にしつつ、京大ナインは明日も試合に臨む。

●関西学生野球春季リーグ第7節1回戦(5月20日・わかさスタジアム京都)

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
関学 1 0 2 2 0 0 0 0 0 5
京大 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1

【関学】○蒔野、中尾−山崎裕
【京大】●橋本、内藤−小野太