サヨナラの走者が本塁を踏んだ瞬間、球場は歓喜の渦に包まれた。同時に、関学は待望の勝ち点1を獲得した。

春季リーグ第5節が終了した時点で、関学は未だ勝ち点を挙げられずにいた。思い返せば、先発投手をはじめとして、投手陣の安定性に欠けた今季の試合。清水監督も「リーグ開幕前の合宿から投手陣の調整が上手くいってなかった」と話した。 そんな中での今日の1勝、「それにしても(勝ち点1が)遠かった」と指揮官は安堵の表情を浮かべた。

チームのエースも甲子園のマウンドで意地を見せた。中1日にも関わらず、11回を完封した蒔野は「チームが勝つことだけを考えて投げた」と投球を振り返る。11回表には一死満塁のピンチを迎えるも、落ち着いた投球で無失点で切り抜けた。今後の試合に対する意気込みについて聞かれると「目の前の1試合に集中するだけ」と話した。

蒔野が話す通り、春季リーグはまだ終わっていない。第3節で決着がついてない近畿大と、次節の京都大との試合が残っている。残りの試合で勝ち点をどこまで伸ばすことができるかが、秋季リーグでの巻き返しへとつながっていく。

●関西学生野球春季リーグ第6節3回戦(5月13日・阪神甲子園球場)

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
関大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
関学 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1

【関大】●吉川−山下
【関学】○蒔野−山崎裕