学生ダンサーが「からだ」を展示
伊藤キム氏の企画から半年間で開催された今回の公演。同大の学生18人を含むダ ンサー36人が企画に参加した。パンフレット上で「作品そのものに深い意味はない。ダンサーのからだをみて、勝手気ままに、あれこれ思いをめぐらせてみてほ しい」と伊藤キムさんが話すように、公演はからだを表現したものとなった。2 部に分かれて構成され、第1部はダンサーたちの「からだ」を展示。時報に合わ せて様々な動きを行った。第2部では、伊藤キム氏が振付を行ったパフォーマンスを披露。誰一人声を出すことなく、独特な動きで観客を魅了した。公演が終わ ると、鳴り止まない拍手がダンサーたちを称えた。
公演を見た一般男性客は、「前へ向かっていく、立ち直る印象を受けました」と語る一方で、同大で舞台芸術を学ぶ田村興一郎さん(京都造形大・2年)は、「時間、空間の使い方がよかった。見ている人をいい感じで裏切ってくれた」と 語るように、みながみな違う印象を受けたようだ。
美術製作を務めた宮本美咲さん(京都造芸大・3年)は、「道具製作に対して、美術スタッフの数がまったく合わなかったので、ダンサーたちにお願いしたりした」と、苦労したことを振り返り、無事開催できたことに達成感を覚えていると笑顔で話した。
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