「京園 まくなし!」は今年10月7日に開催される、第10回京都学生祭典の企画運営の中で「よりたくさんの人に京都学生祭典を知ってもらいたい」という意見から生まれたPRイベント。過去9回の学生祭典にはなかった初の試みで、3回目の今回は、前2回の開催場所であるゼスト御池(京都府)よりもはるかに大きいイオンモールでの開催となった。運営には、京都女子大の学生を中心に、京大、同志社大、立命館大、龍谷大などの学生50人程度が関わっている。

「へえ、学生さんがやってはるんや」。イオンモールに訪れた人が、次々と会場で足を止めてゆく。中でもひときわ長い行列を作ったのが、京女大の料理サークル「Callus(カルス)」と、同大ゼミの4年生による京野菜を使った焼きそばとねぎ焼きの模擬店。家族連れをターゲットに設定し、「地場産物でできる簡単な料理を普及させよう」というコンセプトで販売された。入口会場前責任者を務めた坂番和さん(京女大・3年)は「協力していただいたカルスやゼミの活動も、一緒に知っていただけたら」と期待を話した。

ステージでは正午12時から、京都学生祭典創作おどり「京炎 そでふれ!」の踊り手が演舞を披露。ステージは家族連れを中心に立ち見が出るほどにぎわった。また演舞の披露後には、観客と一緒になって踊る企画も実施された。

学生祭典実行委員会全体の代表である向島翔也さん(龍谷大・3年)は「本番に比べるともちろん規模が小さいものですが、来た人1人1人に深く印象に残るものになれば」と意気込んだ。

また「京園 まくなし!」の責任者である原千尋さん(京女大・2年)は、1か月前から中心となって今回の催しの準備を進めた。普段企画運営には関わらない、学生祭典の「警備部」と「地域事業部」のメンバーで進めてきただけに、ノウハウがなく悩むことも多かったという。本番の学生祭典までに、今後も合計約20回の継続活動を行う予定だ。

次回のまくなしは、5月13日正午12時からゼスト御池で開催される予定。