多角度から震災を見る
JASPは、東日本大震災の発生後、2011年の秋に27都府県で結成された団体。京都支部は、京大、立命の学生を中心に8名程度で活動している。今年3月11日には「JASP in FUKUSHIMA」という催しの会場に向けてメッセージを届ける、47kmの「たすきリレー」に参加している。今回のワークショップは、JASP京都渉外担当の石川卓弥さん(立命・4年)が、東北のボランティア活動の中で知り合った友廣彩夏さん(神戸薬科大・5年)を運営メンバーに交えての開催となった。
自己紹介、JASP京都の活動報告を終えてのワークショップは、文系学部、理系学部の学生ごとに4つのテーブルに分かれ、震災復興へ向けての問題点を探す所からスタート。経済、心理、建築、医療という各方面からの問題点が出された。後半部では、学部を考えずにグループを再構成し、洗い出された問題点の解決策を話し合い、次第に現実の状況と照らし合わせる作業を行った。参加者たちは、普段自分の学部の中では現れない斬新な視点に、時折「ああ、そんな考え方があったか」と声をあげた。
友廣さんはワークショップ後、多数の考えを聞いたなかで、参加者が非常に若い考えを持っていると感じたという。「社会人になって生活していると考えが凝り固まってしまう。柔軟に今からの世界についても考えていってほしい」と話した。また、石川さんは「今はまだ学生でできることも限られてくるが、これを社会に出てからの糧にしてほしい」と、今後への期待をあらわした。
また、ワークショップにはJASPのほか、和歌山県で水害の復興支援にあたっている学生団体「FORWARD」の代表、中村勇太郎さん(和歌山大・2年)による、フォワードの活動紹介も行われ、各参加者は交友を深めた。
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