優勝に向けてこれ以上勝ち点を落とすことができない立命は2回、一死三塁の場面で湊崎が左前適時打を放ち先制。続く3回には瀧野の犠飛と山口の左越え適時打で二点を追加する。勢いに乗った打線は4回にも3点を追加し、関学を突き放した。

投げては、この日先発した工藤が8回まで無安打の投球を見せる。そして迎えた9回、ノーヒットノーランの期待に球場がざわめく中、先頭打者に右越え三塁打を許してしまう。この一打に動揺したのか、四球や連打で1点を返される。しかし最後は三振で締め、今季2勝目を挙げた。

試合後、松岡監督は「今日はよく打って、よく守ってくれた」と笑顔を見せた。9回を3安打1失点と好投した工藤に関しては「決して調子は良くなかった。荒れながらも独特のピッチングで抑えてくれた」と好投を称えた。工藤自身も「調子が良くないなりにも、直球は走っていたのでコントロールを意識して投げた」と今日のマウンドを振り返った。

●関西学生野球春季リーグ第4節1回戦(4月28日・ほっともっとフィールド神戸)

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
関学 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1
立命 0 1 2 3 0 0 0 0 × 6

【関学】●蒔野、永島、中尾、鍋田−山崎裕
【立命】○工藤−山村

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
同志社 0 0 1 0 0 0 0 0 1 2
関大 0 1 0 1 0 0 0 × 4

【同志社】●國正、有水、大戸−茶田
【関大】○吉川−山下