一度地獄を見たチームは、力強く復活の道を歩き出した。昨秋リーグでは
22年ぶりに2部で戦った立命。「1部で試合ができる喜びを感じている」と為山監督が言うように、全員が気持ちを一つにして粘り勝つことができた。

 第12セットをともに2523で連取したものの、大手をかけた第3セットで踏ん張り切れなかった。中盤でサーブミスなどが目立ち、相手に流れを渡してしまう。「自分たちで自分たちを苦しめてしまった」(サイド尾上主将)。第4セットも初めて甲南大に先制を許すと、そこから3連続失点。不穏な空気が立ち込めるなか、途中出場のサイド中村がスパイクやブロックでチームを盛りたてる。「劣勢になるだろうから、流れを変えてやろうと昨日から決めていた」と中村。チームのムードメーカーとしても活躍し、再び流れを呼び戻した。第4セットでは、終盤で両者ともサイドアウトを応酬する苦しい展開になるも、3129で粘り勝ち。勢いそのままに第5セットも1511で連取し、今季初白星を飾った。
 
立命は学生主体のチーム。今年は粘りのバレーをテーマとし、2時間という練習時間の中でそれを実現するべく練習に励む。尾上主将は「小さいなりの粘り強いバレーで、一戦一戦集中していきたい」と抱負を語った。

●関西大学バレーボール連盟男子春季リーグ(4月15日・近畿大記念会館)

立命(1勝1敗) 3 25-23 2 甲南大(1勝1敗)
25-23
25-27
29-31
15-11