「首の皮一枚つながったかな」試合後、松岡監督はそう話した。一節目に勝ち点を落とし、優勝に向け負けられない戦いが続く立命。

この日は2回に山村の適時打で幸先良く1点を先制するも、4回に同点に追いつかれてしまう。その後、両者決め手を欠き得点を奪えず試合は延長へ突入。

先発の工藤が好投を見せ12回を投げ1失点とリズムをつくると、迎えた延長12回。先頭打者の山村が左越えの三塁打で出塁しサヨナラの好機をつくる。一死を取られ打席には宮本剛。「いちかばちかの懸けにでた」と指揮官が出したサインはスクイズ。その期待に宮本剛がきっちり答え、立命は2−1で近大にサヨナラ勝ち。

サヨナラのホームを踏んだ山村は「好機をつくりながら点が入っていなかったので(生還)したときは嬉しさよりも安心のほうが強かった」と試合を振り返った。

●関西学生野球春季リーグ第2節1回戦(4月15日・皇子山球場)

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
近大 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
立命 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2

【近大】坂田、横田、上野、●宝利−原田
【立命】○工藤−山村
 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
京大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
同志社 0 0 0 1 0 1 2 0 × 4

【京大】●内藤、橋本−小野太
【同志社】○國正−茶田