東日本大震災から一年が過ぎ、震災に対する学生の募る思いを共有しようという目的のもと企画された今回の催し。前半部では、東日本大震災の様子を映した短いビデオが放映された。その後、関西NGO協会の専門委員であり、阪神・淡路大震災の際に学生ボランティアとして参加していた加藤良太さんによる講演が行われた。「震災の経験から今後の課題をはっきりと設定することが大切」。当時の苦労や体験を踏まえて東日本大震災を見つめた加藤さんの話に、学生たちは静かに耳を傾けた。後半部は、グループによるディスカッションが行われ、グループのメンバーが感じたこと、これから私たちができることなど参加者各々が感じている震災への思いについて自由に論議が展開された。最後は代表の鈴木友之さん(立命・4年)の挨拶で今回のイベントを締めくくった。

今回、運営と企画を担当した岡部千紘さん(同志社・3年)は「今回のイベントでは結果よりもつながりを増やすことが大事だと思っていたため、参加者の笑顔を見ることができてよかった」と笑顔で語った。今後は新入生に向けて、ボランティアのハードルを下げるような企画を考えていきたいという。また、今回のイベントに参加した山下美希さん(神戸女大・1年)は「これからどうしたいのかというみんなの意見を聞くことができたのが一番良かった。震災への意識の高い人たちとたくさん交流できてよかった」と笑顔で話した。