実力者プロミュージシャン、映像・音楽を担当とするクリエイターらと共に、天理大創作ダンス部の15人の参加によって行われた今回のイベント。ドラム、ベース、和太鼓に笛、映像・電子音楽によって演出された幻想的な空間に、独創的なダンスが加わった。
出演依頼が届いたのは2月4日。出演日が近づくなかコーチが一日で振り付けを考えたという。さらにメンバー全員が実際に会場で振りを合わせ始めたのは3日前だったという。映像や楽器と合わせて踊ることも初めてだったにも関わらず、ダンスの完成度や体の動きにぴったりと合わせた楽器や映像に観客は圧倒された。
普段はステージや舞台で踊ることが多いという創作ダンス部。しかし今回は「美術館」という創作ダンス部にとって初めての場所で行われ、両端の壁に向かって走り、ぶつかるといった斬新なパフォマーンスや、幅13m、奥行き60mある空間を活かして遠近法をうまく使った構成となっていた。特にクライマックスは非常に迫力があるもので最後は拍手が鳴りやまなかった。
創作ダンス部のキャプテンである井手麻子さん(天理大・3年)は「練習期間は短かったけどお客さんの反応が良くてよかった」と嬉しそうに話した。