関学は淡々と仕事をこなしていく。試合開始約1分半、DB大森がインターセプトリターンTDで先制点を奪取。その後の中京大の攻撃もファーストダウンをとらせず、立ち上がりから関学ディフェンスの頑丈さが際立った。QB糟谷のパスを起点にして攻撃の幅を広げていき、WR南本の89ヤードのTDやRB鷺野のTDはそこから生まれた

 第3Q、今日一番のビックプレーが飛び出す。キックオフのボールをレシーブした鷺野が中京大ディフェンスをかわし、81ヤードものキックオフリターンでTDした。また、その後も関学はランとパスを使い分けてTDを奪っていく。TFPも決め、後半で35点稼いだ。ディフェンスはTDを1度許すもその後は中京大オフェンスを無難に抑え、ゲームセット。55−6で関西学生リーグ王者の貫禄を魅せ付けた。しかしこの試合はファンブルなどいつもの関学では有り得ないようなミスが目立っていた。甲子園ボウル出場権は獲得したものの、関学本来の強さまでは遠い。残り2週間でどこまで精度を上げてくるのかが重要になるだろう。

 試合後、RB松岡主将は「前半に得点できなかったことが良くなかった」と試合の反省点を振り返った。また、甲子園ボウルについては「甲子園ボウルに行けてよかったではない。全員で気持ちをひとつにして圧倒して勝ちたい」と強い意気込み語った。

甲子園ボウルは関学−日大
に決定したが、今年の春に両者は一度対戦している。春には関学に軍配が上がったが、関東学生リーグを無敗で勝ち上がった日大の強さと勢いは底知れない。12月18日に行われる関学と日大の甲子園ボウルでの真っ向勝負にはますます目が話せない。

●全日本大学アメフト選手権西日本代表校決定戦(12月4日・王子スタジアム)

  1Q 2Q 3Q 4Q
関学 14 6 28 7 55
中京大 0 0 0 6 6