関学 全員バレーで優勝
終始相手に流れを渡さなかった。第1セット出だしで、相手のサーブミスやサーブレシーブミスにも助けられ4連続得点をたたき出すと、関学が一気に試合の主導権を握った。セッター佐川がA、B、Cクイックと素早い攻撃で相手ブロックを揺さぶると、終盤でサイド横山などがバックアタックを2本決めた。最後はセンター黒木などの2本連続ブロックで、25−20で第1セットを取る。第2セット以降も立ち上がりの悪い相手に対し、スパイクを決め込む関学。さらにサーブは弱いところをとことん狙った。
どのセットも出だしがすべてだった。第2セットを25−22、第3セットを25−16で連取し、ストレートで危なげなく優勝を手にした。
「チームが一丸となって戦えた」。センター若狭主将はほっとした表情でこう口にした。春季リーグ3位、秋季リーグ5位と思うような結果が出せず、チームはぎくしゃくしていた。11月12日と13日の兵庫インカレでは、甲南大に負けた後のミーティングで選手一人ひとりが本音をぶつけあった。「一人ひとり、自分ができることをしよう」(斎藤監督)。ばらばらだったみんなの気持ちが同じ方向に向いた。「秋からの気持ちの切り替えができた」と若狭。「久しぶりに和の勝利ができた」と西台コーチも話したように、コートの外で相手チームの分析をするアナリスト含め、監督、コーチそして選手が一丸となっての勝利だった。
今年初めてタイトルを手にした関学。「関西の代表として全国に名を知らしめたい」(若狭)。この勢いのまま、全日本インカレでの奮闘に期待したい。
●関西バレーボール大学男女選手権大会(11月20日・天理大体育館)
関学 | 3 | 25-20 | 0 | 大商大 |
25-22 | ||||
25-16 | ||||
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