着実に得点を稼ぎ、終始リードを守り抜いた。第4節の京都産業大戦で入替戦出場を決めた大教大。11月26日に行われる近畿大との入替戦順位決定戦に向け、この試合を控えメンバーを試す機会と位置付けた。

第1Q開始早々から、控えメンバー中心でも臆することなく、果敢に敵陣に攻め入る大教大。まずはQB澄川からパスを受けたWR藤森が、そのままエンドゾーンまで走り切りTD。その後相手にTDを許すも、TFPは決めさせない。第3Qで今度は澄川自身がTDを決め、相手を突き放す。どのクウォーターでも「0」を刻むことはなく、確実に勝利をものにした。

  シーズンを通して課題だったキッキングも「少しずつ改善してきている」と中村ヘッドコーチが話すように、今季初出場である1年生のP篠崎が要所でパントを見事に決め、チームの集中力を切らさなかった。
リーグ戦を全勝で終えた大教大。しかし、そこにたどり着くには決して平たんな道のりではなかった。幾度となく接戦を経験した。この試合では、ディフェンスを課題に挙げた太田越主将。「主にタックルミスが多かった。外されるシーンが多かった」と反省を述べた。 しかし控えメンバーについては「ある程度の収穫はあった」と近大戦に向けての準備は整いつつあるようす。
  昨年1部にいた近大に勝てば、今まで口にしていた「1部昇格」が現実味を帯びてくる。「あきらめずに頑張りたい」と太田越。本当の勝負はこれからだ。 

 

●関西学生アメフトリーグ2部第5節(11月6日・王子スタジアム)

  1Q 2Q 3Q 4Q
大教大 14 6 6 14 40
滋賀大 6 0 8 8 22