龍谷大 学生の戦没者を紹介
3年前、在学中の1943年に学徒出陣で戦地に赴いた龍谷大OBが、戦争で亡くなった学生らに関する調査を提案。遺族の協力などを得ながら、学生、教員、さらには卒業生など、戦没した龍谷大の関係者のプロフィールや顔写真をまとめた戦没者名簿が完成し、それを機に遺族提供の遺品や大学所蔵の資料などを展示した展示会を開催することとなった。
展示会では、戦前、戦中の龍谷大の様子を写真で紹介したパネルなどとともに、戦没者の授業ノートや戦地からの手紙など、戦争という不遇に戸惑わされた学生時代をしのばせる遺品も数多く展示され、来場者をひきつけている。
企画した龍谷大の総務部総務課「龍谷大学戦没者」調査室の新田光子室長によると、担当教員が今回の展示会を見学するように呼びかけている授業もあるという。学生や遺族など、11月3日時点で4、500人が来場しているとのこと。展示会に訪れ手記を読んでいた立命館大職員の兼清順子さんは「軍人というと、すごくいかついイメージがったが、普通の若者が慣れない軍隊に入れられ戸惑っている様子がわかり、とても印象的」と話した。
午前10時から午後5時まで。入場無料。詳しくは龍谷大HP(http://www.ryukoku.ac.jp/event/detail.php?id=807)
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