このコンサートは大阪音楽大・大阪教育大・大阪芸術大・京都市立芸術大・神戸女学院大・相愛大・同志社女子大・武庫川女子大の計8大学の混声オーケストラ・合唱団を編成して行われた。他大学の学生と切磋琢磨することでお互いにより刺激を受けられる関係を築くことが目的。また少子化により少なくなった音楽系学部進学者にこのコンサートを通じて音楽の道に進んで欲しいという願いも込められている。

 開演30分前には金管楽器を担当する学生によるロビー・コンサートが行われ訪れた観客を楽しませた。本番ではデュカス「ラ・ペリ」前奏用フィナーレを演奏。引き続いてワーグナー「歌劇 ローエングリン」、サン=サーンス「交響曲第3番 ハ短調 作品78」、ホルスト「組曲 惑星 作品32」が演奏され、アンコールにはエルガー「威風堂々 合唱編」が披露された。コンサートミストレスを務めた田村友里恵さん(京都市芸大・4年)は「初めて会った人たちばかりなのでコミュニケーションの仕方に気を遣いました。でもとても新鮮だったので気持ちも新たになったし、他大学の人たちが練習しているのを見て私も頑張ろうと思いました」と話した。
 会場を訪れ自らもクラリネットを専攻しているという森奈緒子さん(京都市芸大・2年)は「8大学も集まって凄いなと思いました。私も舞台に立ちたいです」と話し、同じく演奏会に訪れた南太樹さん(京都産業大・1年)は「1人1人の顔が笑顔で、羨ましく感じました。楽しさも伝わったし、聞きに来て良かった」と感想を話した。