今年で3回目となるこの企画。開催場所は京都市役所前から京都駅ビル前に変更。時期も8月頭から祇園祭でにぎわう7月半ばへとずらした。東日本大震災の影響で関西各地でも節電の必要性が叫ばれる中、周囲の温度を低下させる打ち水の効果をより多くの人に再認識してもらうのが狙いだ。

 
 冒頭では、門川大作京都市長が「これを機に環境問題に関心を持ってもらえれば」と挨拶。その後参加者たちは一斉にバケツに入った水をまき始めた。通りがかった一般人や留学生などが柄杓を手に取る一幕も。500リットルの高度処理水はおよそ30分でなくなり、水をまいた一帯の地面の温度は47℃から41℃へと下がった。参加した学生の1人は「涼しくなったのが分かる。ここまで変わるとは思わなかった」と驚きをあらわにした。
 
 京都学生祭典からは、京都女子大や立命館大、同志社大などの学生スタッフ12名が参加。昔ながらの浴衣姿で参加するスタッフも見られ、イベントに華を添えていた。実行委員長の辰巳倫紗さん(京女・3年)は、「京都の伝統的風習である打ち水の魅力を、次世代である自分たちが伝えていきたい」と意気込みを語った。今後は8月から独自に打ち水を行っていく予定だという。