大産大との決勝戦第1セット、大商大は接戦に持ち込むも、ミスが重なり25-27で落としてしまう。しかし続く第2セットを、センター河戸の連続ポイントなどで32-30で制すと、その後はフルセットまで勝敗が決まらない苦しい展開になる。それでも河戸や主将のサイド田中のスパイク、要所で決まるブロックで最後は15−13で優勝を果たした。

最終セットでは12—13と、相手リードの状態から3連続ブロックで優勝を決めた大商大。春季リーグが終わってから、3時間の練習のうち2時間半をブロック練習に費やしてきた。「今のチームに個人プレイでアタックを止められる選手はいない。だからこそ3人で止められるように、ただひたすら練習した」と中嶋監督。甲南大との準決勝もフルセットを戦い、選手の体力に決して余裕があった訳ではない。それでも、一丸となって止めた1球だった。

今大会、チームの中心となって攻守で活躍した田中は猛打賞とレシーブ賞の2冠に輝いた。田中は「この西日本インカレの4日間を戦ってきて、自分に80点以上をつけられる」と満足気だ。東西バレーボール大学男子選抜大会については「関東の大学は関西よりも強い。その相手にどう対応するのか考えて、良い刺激をもらいながら勝っていきたい」と田中。大商大の再びの挑戦が始まる。

 

•第37回西日本バレーボール大学男子選手権大会準決勝(6月26日・兵庫県立総合体育館)

大商大 3 25-18 2 甲南大
23-25
25-13
25-27
18-16

•決勝
 

大商大 3 25-27 2 大産大
32-30
25-22
16-25
15-13