エースの好投で近大が優勝への望みをつないだ。負ければ優勝の可能性がなくなる絶対に落とせない一戦。しかし「負けられないというプレッシャーはなかった」と言ってのけた中後。関学打線に的を絞らせない投球で得点を許さない。３回に二死１、３塁のピンチを迎えるが、続く打者松浦を遊ゴロに打ち取りこの回を無得点で切り抜ける。６回に犠牲飛で１点を奪われたものの、６回を投げ許した安打はわずかに３。５奪三振と関学打線を寄せ付けなかった。

エースの好投に打線も応える。２回に原田の適時打で先制すると、３回にも３本の適時打で３得点。６回には池田祥がランニング本塁打を放つなど、前節の同志社戦では２試合でわずか１得点としめりがちだった打線が嘘のように打ちまくった近大。終わってみれば13安打で７得点と関学投手陣を打ち崩した近大。投打がきっちりかみ合い７−１と快勝した。

優勝するためには、負けは許されない近大。リーグ最終戦も勝利で飾り２連勝で優勝の望みをつなげるか。好投を見せた中後は「関学を倒して結果を待つ」と意気込みを力強く話した。

●関西学生野球春季リーグ第7節1回戦（5月21日・皇子山球場）

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
近大 0 1 3 1 0 1 1 0 0 7
関学 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1

【近大】◯中後、森田、山本隆−原田、田中祐
【関学】●田村、永島、岡地、村上−山崎裕

  1 2 3 4 5 6 7 8 9   10   11 計
関大 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0   2   3
京大 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0   0   1

【関大】寺本成、◯吉川−矢野
【京大】内藤、●山敷−新実