「打線で盛り立てていきたい」。開幕前、小玉監督が話していたことを、見事開幕試合で体現した。3回までわずか1安打だった打線が中盤以降立てなおし、終わってみれば10安打13点。昨年春秋制覇を果たした同志社は、初戦を飾るにふさわしい試合をみせた。

圧巻だったのは6回。3番中谷、4番生島の連続四球のあと、5番石塚の左前安打で1点を追加。6番小林も死球で出塁すると、続く7番司馬が左中間に走者一掃の二塁打を放った。「あのヒットで盛り上がってくれましたね」と司馬。8番平川も右翼の後逸を誘う強打を放ち、この回一挙5点をもぎ取ったうえ、続く7回にも3点を追加と、猛打がさく裂した。

ただ、4番に抜てきされた生島は4打数無安打。小玉監督も「生島にはもっと打ってもらわないと」と顔をしかめた。生島本人も、「勝ってよかった」と言いつつ「練習の成果が出せなかった」とどこか渋い表情。

昨季、投手陣の大黒柱だった藤井が引退し、投手力に大きな不安が残る同志社。まずは、打力で勝利をもぎ取った。生島が復調すれば、さらに勢いづくはずだ。2011年度春季リーグ開幕戦、3連覇という目的地にむけて、バットの音ともに出航した。

●関西学生野球春季リーグ第1節1回戦(4月3日・わかさスタジアム京都)
 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
同志社 2 0 0 2 1 5 3 0 0 13
京大 0 0 0 0 0 0 0 0 1

【同志社】○平川、栗山、尾中−小林
【京大】●平井、山敷、橋本−新実

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
立命 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
関大 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1x 2

【立命】徳山、○工藤ー山村
【関大】秋本、吉川、寺本成、●近藤、坪内ー矢野