脱線事故で生まれたつながりを表現
今回のイベントでは、脱線事故の犠牲者を悼む事以上に、事故によって生まれた新たな人同士のつながりや絆の重要性を伝える事も目的とした。キャンドルの中心部分はハート形。中心のハートで灯人のメンバーらのつながりを表現し、そのまわりを来場者が灯したキャンドルで環状に取り囲むことで、イベントで生まれる新たなつながりを表現したという。
当日は、来場者らが会場に用意されたキャンドル約600本に明かりを灯し、午後7時には、隣にある寺の鐘に合わせて黙とうも行われた。また、つながりを表現することの一環として、灯人が活動を通して関わりをもった音楽サークルによる演奏会なども行われた。
山下さんは、「脱線を乗り越えることができたのは、周りの人たちのおかげ。人間同士のつながりの大切さをいろいろな人に感じてもらいたい」と話す。会場では、事故をきっかけに知り合った「灯人」のメンバーやボランティアスタッフ以外に、たまたま訪れた買い物帰りの主婦や学生らもキャンドル点灯に参加し、新たなつながりを築くこととなった。
参加者の一人で伊丹市の高校生、山本洋子さん(17)は「六年前かと思うと、もうそんなに経ったのかと思った」と話した。
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