「完敗です。為すべきことができなかった」(大東大・青木監督)「前半何本かトライを奪われたとこで気持ちが切れた」(大東大・濱口主将)。合計14トライ、「関西」のオールブラックスの実力は本物だ。
 SO立川理、ハベア、バイフのトンガ人CTB、WTB塚本ら天理大「スターバックス」を中心とした展開ラグビーで大東大を圧倒した。14本のトライの内、13本がBKによるトライ。残りの1本も展開してパスをつないでNO8山路がインゴールに押さえた。FW陣も奮闘してポイントから速い球出しを実現、80分走り続けたラグビーだった。
 次戦は東海大。天理大は昨年の大学選手権2回戦も東海大の壁に阻まれた。「(昨年)東海大に負けて始まったチーム」。主将の立川直にとって東海大戦は一つの契機になっている。新チーム作りは練習、食事、体制ともに東海大を見本として実施。FW、BKともに個人のフィジカルが強い東海大に対抗するため、天理大はフィットネス、スピードを生かすチームを目指した。BKを中心とした展開ラグビーで「弱点がない」(立川直)という東海大のリズムを崩す。
  小松監督は「今年は打倒関東が目標。東海大はやってみないとわからない。挑戦したいという気持ち」と話した。
 「東高西低」の大学ラグビー。実際、2006年のシーズンで大体大と京産大が大学選手権準決勝に進出して以来、関西勢は国立の舞台でプレーをしていない。天理大にとって次戦は今季チームの存在意義と共に関西復権の大役も背負っている。

ラグビー全国大学選手権大会1回戦(12月19日・ 近鉄花園ラグビー場)

 
 天理大 101 45-0
大東文化大
56-0
 
 

 
 慶 応 43 26-0
 近 大
17-7


 

▽秩父宮ラグビー場(東京都)
 
 京産大 14 7-45 83
東海大  
7-38


 

 
 早稲田 94 38-7
大体大
56-0


 

▽ レベルファイブスタジアム(福岡県)
 
 福岡大 12 7-12 43
関 学
5-31