甲子園ボウルをかけた大一番でチームの司令塔が躍動した。この日、QB谷口は力強いランに加えてパスが冴え渡った。WR呉田へ先制のTDパスをワンプレーで成功させ、第3Qには呉田への42ヤードのロングパスを決める。課題であったパスが成功することでランも生きた。自らボールを持ち65ヤードを走りきるなど3TDと大車輪の活躍を見せた。

「前回やられた経験を生かして、やりかえしてやろうと思った」と谷口。リーグ戦では関大のQB池井に翻弄され、うまく流れをつかむことが出来ないまま敗れてしまった。「同じ相手に2度も負けられない」。チーム全員が関大に対する強い思いをもって試合にのぞんだ。

立命は昨年も関大にリーグ戦で敗れ、3位に終わった。奇しくも戦いの場となったのは、この日と同じ京セラドーム。これ以上ない舞台でリベンジを果たし、選手らは安堵の表情を浮かべた。

西日本代表校となった立命だが、「(立命は)一度負けたチーム。楽しんでプレーできれば」(LB佐藤主将)と、甲子園ボウルに向け気負いはない。2年ぶりの学生日本一へあと一歩だ。

●全日本大学アメリカンフットボールリーグ選手権・西日本代表校決定戦(12月13日・京セラドーム大阪)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1Q 2Q 3Q 4Q
関 大 0 13 0 7 20
立 命 0 13 14 10 37