○龍谷大逆転負け

 

 

 

 調子の波が激しい試合だった。

 

 

 

 セットカウント1-1で迎えた第3セット終盤、龍谷大はこの大会を最後に引退する4年生のサイド大角などを中心に連続得点で流れをつかみ、このセットを27-25でものにした。
 しかし、引き寄せたはずの流れは不安定だった。レシーブは思うようにセッターに返らず、スパイクも決まらない。「悪い流れの時に声が出てなかった」と川島監督。第4セットを25-27で落とした。
 そして最終セット、12-14で相手にマッチポイントを握られ追い込まれた。「ここ(大角)で決まらなかったらしょうがない」、セッター日隈はサイド大角へトスを上げた。サイド大角も「トスをあげてほしいと思っていた」、2人の思いが重なり、そしてチームの願いがこもったボール。しかし、相手ブロックに力強く叩きつけたそのボールは、無情にも龍谷大のコートに落ちた。

 

 

 

 セッター日隈は「上を見すぎていた。リーグで勝ち続けていったことで自分たちの力を過信していた」と目に涙を浮かべた。

 

 

 

 川島監督は新チームについて「またゼロからのやり直し」と語った。この大会、スタメン7人のうち4年生は2人という下級生中心のチームで臨んだ龍谷大。来年もこの大会の悔しさを知るメンバーが多く残る。3年生の日隈は「これからは結果に満足しないで、試合の内容を重視していきたい」と今後の抱負を話した。

●全日本バレーボール大学選手権大会トーナメント2回戦、龍谷大−福岡教育大(12月1日・相模原市立北総合体育館)

 

 

 

龍谷大 2 25-27 3 福岡教育大
25-19
27-25
25-27
12-15