東海王者を圧倒した。6得点を挙げたAT村井を始めとし、オフェンスが大爆発。前半を終えた時点で10−2とほぼ試合を決めた。派手なプレーを何度も決めた訳ではないが、パスの正確さやボールキープ、グランドボールといった基礎的な部分を徹底することで、相手にボールを奪われることなく攻撃のリズムに乗った。MF福山主将は「一球一球集中してやることが序盤の得点ラッシュにつながった」と笑みを浮かべる。

決勝の相手は関東を制した早稲田大。慶応大や東大、昨年の大学王者・一橋大など、並みいる関東の強豪を下した難敵だ。10月の最終週に行った練習試合では大差で敗れ、「力の差を実感した」(福山)という。怪我から復帰し、勝利の原動力となった村井も「早大は正直強い。厳しい戦いになると思う」と警戒をあらわにする。

この勝利で全日本選手権(全日)への出場は確定。しかし大学王座という誇りを賭けた戦いを前に、もちろん気の緩みはない。全日を制し「日本一」を達成するためには、是非とも勝っておかなくてはならない。「チャンピオンをかけた戦いになる。全力で勝ちにいく」。福山は力強く前を見据えた。

●全日本大学ラクロス大学選手権大会男子準決勝 京大−名城大(11月23日・長居第2陸上競技場)
 

 

  1Q 2Q 3Q 4Q
京大 6 4 6 4 20
名城大 1 1 0 0 2