今年、1部のチームに匹敵する活躍を見せてきた近大。この日も実力を遺憾なく発揮した。立ち上がりこそ悪かったものの、第2Qの序盤に5連続得点で流れを掴む。第3QにはSG水戸のブザービーターも決まり、大産大を突き放した。「実力は1部(と同じレベル)にある」。試合後、禿監督は誇らしげに話した。

 「悔いはない」と4年生の水戸は1年を振り返る。関西学生選手権で準優勝、激戦の2部リーグも全勝で駆け抜けた。今年敗れた相手は天理大、関西学院大のわずか2校だけだ。本格的に控えチームを作って1軍と競わせ、選手層を厚くしたことが功を奏した。4年生を軸としたチームのまとまりも、入替戦で敗れた昨年とは比較にならない。

 1部で戦う来季は対戦相手の実力もあがり、当然厳しい戦いが多くなる。しかし、主将の門田は「全員がまとまって、インカレ(全国選手権)に行ってほしい」と後輩達に期待を寄せた。今年、チームとして一皮むけた近大。この勢いを来季につなげ、全国の舞台を目指したい。

●関西学生バスケットボール男子リーグ1部2部入替え戦(11月6日・大商大体育館)

  1Q 2Q 3Q 4Q
近大 14 15 21 20 70
大産大 16 8 13 19 56