「いつも出だしが遅くて」と試合後、松岡監督は苦笑いを浮かべた。この日の先発は徳山。しかし、4回に京大5番の屋城に3塁打を打たれ、1点を失いあえなく降板。降りしきる雨の中、重い空気が流れていた。

立命打線は6回まで終わってわずか3安打と、苦しいままゲームは終盤へ。まさかこのまま終わってしまうのかと思えた7回に、ようやく試合が動いた。1番勝田の適時打で同点に追いつくと、一死1、3塁の場面で打席には2番金子。「なんとか打ちたかった」という金子は、京大の内藤が投じたスライダーに上手く食らいつき、勝ち越しの適時打を決めた。その後8回にも得点を重ね、4−1で逆転勝利を挙げた。

この日の試合内容について指揮官は、「もう一回エンジンをかけられるように頑張ります」と前を向く。貧打に苦しむ立命。覇権奪還に向けて残された課題も多そうだ。
 
●関西学生野球秋季リーグ第5節1回戦(10月3日・南港中央球場)

 

 

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
立命 0 0 0 0 0 0 2 2 0 4
京大 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1

【立命】徳山、○山田、工藤−新田
【京大】安土、●内藤、山敷−久保津

 

 

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
同志社 0 0 0 1 2          
近大 2 0 0 0            

【同志社】藤井−小林
【近大】中後−田中祐

※降雨ノーゲーム