「日本の未来を担う若者に求める人材像」と題した講演会には、同大の学生のほか、同日行われたオープンキャンパスに参加した高校生や一般の人など多くの人が訪れ、1500人収容の大ホールを埋め尽くした。
 
 安倍氏は講演の前半で「人口が減っていく世の中では、一人ひとりの生産性を向上させていくことが大切」と、国民一人ひとりの能力の向上を促した。また「新しいイノベーションに国家レベルで資金を投入していくべき」と述べ、大学などの研究機関に対する国からの援助の重要さを強調。後半では現在の政治状況にも触れ、来場者は安倍氏の話しに熱心に耳を傾けた。
 
 ゼミのメンバーと講演会に参加した大垣貴弘さん(近大・3年)は、「イノベーションというのが新しい発想で、印象に残った」と感想を語った。また、松田康祐さん(近大・2年)は「思っていた内容とは違ったが、現在の情勢を知るとてもよい機会になった」と講演を振り返った。