○関学、主砲の一発で勝利
 毎回の様に得点圏に走者を出し先制のチャンスを作るものの、1点を奪うことができず、0-0の緊迫した空気が漂う。6回、先頭打者として打席に向かう小林龍に監督が声をかける。「お前は関大の4番やねんから、打てなくても(4番から)外さない」。この指揮官の言葉に「よりいっそう集中できた」と言う小林。言葉を胸に迎えた第3打席の第2球、バットを思い切り振り抜いた打球は左翼スタンドへ。この一打が決勝点となり関大は対戦成績を1勝1敗の五分に戻した。

 悩める4番が復調の兆しを見せた。前節の対同志社3回戦では3三振を喫し「なんで打てないのかとずっと思っていた」。この日も1回に走者1、2塁とチャンスで打席に立つも併殺打に倒れていた。「後半打とうと(思った)」言葉通り第3打席で勝負を決める本塁打を放った。「力抜けて上手く打てたなという感覚はあった。つかんだ感じはします」と嬉しそうに話した。

●関西学生野球秋季リーグ第4節2回戦
 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
立命 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
関大 0 0 0 0 0 1 0 0 X 1

【立命】山田、永田-新田
【関大】横山-永田

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
京大 0 0 0 0 0 1 0 0 1 2
関学 5 1 0 1 0 0 1 1 X 9

【立命】山田、永田-新田
【関大】横山-永田