4回、先発の山本優が儀飛で1点を奪われ、関学打線を2安打に抑えながらも降板。先発投手の早々の降板に、嫌な雰囲気が漂う。しかし2番手で登板したマウンドを託された2番手の小出が好投を見せた。7イニングのロングリリーフで関学に追加点を許さず、そのまま試合は投手戦へともつれこんだ。両チーム、投手が力投を見せていたが、延長11回、勝利は突然舞い込んだ。一死1、3塁の場面。関学先発の蒔野が3番長谷川に敬遠目的に投じた球が大きくはずれ、辛くもサヨナラ勝ちを収めた。

榎本監督は「どんな形であれ、勝てたのは大きい。山本、小出もよく投げてくれる。明日(3戦目)勝てば、選手たちもエンジンかかってきますよ」と話す。立命戦からの一週間の間に、毎日休みなしで投げ込みをしていたという小出。期待の左腕は「今日で自分に自信が持てました。もらっているチャンスを活かします」と意気込んだ。

第1節に立命に連敗し、優勝へ負けられない戦いを強いられている近大。これで今節を1勝1敗とし優勝へなんとか望みを繋いだ。自慢の投手陣で3戦目も勝利を掴みに行く。

●関西学生野球秋季リーグ第3節2回戦(9月19日・わかさスタジアム京都)

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
関学 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
近大 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1x 2

【関学】●蒔野ー福本
【近大】山本隆、○小出ー田中祐

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
関大 0 0 0 0 3 0 0 5 1 9
同志社 1 0 0 1 0 1 1 0 0 4

【関大】横山、秋本、○近藤-永松
【同志社】平川、●藤井、山添、尾中-小林