「ありがとう」と大きな文字で書かれた舞台で、プロアーティストが熱唱する。猛暑の中、平日の京都駅に集まった2000人の観客はさらなる熱気に包まれた。  出演したのは「Chicago Poodle」、「おかん」、森源太さん。特別ゲストとして川嶋あいさんも登場し、「人権について考えよう」をテーマにトークライブを行った。ラストを飾った森源太さんは「ここに集まった人たちへの、なにかしらエールや応援になれば」とメッセージを送った。  駅周辺に設置されたブースでは、「3行レター」の募集や、ペットボトルのキャップを集めて発展途上国にワクチンをおくるエコキャップ運動、妊婦・高齢者体験が行われた。妊婦体験をした西山景子さん(同志社大・4年)は「子どもがおなかにいるってこんなに重たいんだと思った。その分命の重さを感じる」と話した。  「愛」「命」「思いやり」「自分を大切にする」をテーマにしたこのイベントは、今回が初の試み。80人の実行委員はほとんどが友人の呼びかけや「mixi(ミクシィ)」などで集まった。動き出しが4月の後半で、実質的な準備期間が短かったが、中心メンバーだけでなく、全員が高い意識をもち続けた。代表の青木大延さん(京都外国語大・4年)は「スタッフ全員がよく動いてくれて、本当に『ありがとう』と言いたい。ここで終わりじゃなく、参加した人がこのきっかけを生かして生活してほしい」と話した。