◯近大 九州産大下しベスト4入り
連日連戦のトーナメントで、禿(かむろ)監督の作戦が光った。「同点でもいい。最後の5分だよ」。描いたのは、僅差の試合を最後に制する紙一重の展開だ。

159分と139分。両スタートメンバーのプレー時間合計だ。一進一退の攻防の最中、近大は控え選手を効果的に使って、主力の負担を軽減していた。

迎えた第4Q。第3QにSG森田を負傷退場で欠いた九州産大を、文字通り「最後の5分」で突き放し、69-60で勝ちをもぎとった。

「よく勝った。うちはそんなに強いチームじゃないですから」と選手のがんばりに目を細める禿コーチ。これで準決勝、大本命の天理大と念願の再戦にこぎつけ た。5月の関西選手権決勝ではダブルスコアに近い大敗。完膚なきまでに叩きのめされた。「天理大ともう一回できるのは嬉しい」とC楊。ちょうど1ヵ月ぶり の雪辱へ。近大が燃える。

●西日本学生バスケットボール選手権 男子・準々決勝(6月4日・大阪府立体育館)

  1Q 2Q 3Q 4Q
近大 21 14 15 19 69
九州産大 17 17 11 15 60

 
◯関学ベスト4進出 準決勝は東海の強豪と
立ちあがりが悪く、流科大に第1Qで13点のリードを奪われた関学。「気持ちを入れ替えた」(SG稲垣)という第2Q、相手の得点を7点に抑えて流れをつかみ、96-74で勝利を飾った。

準決勝では東海地区の強豪・愛知学泉大と対戦する。チームトップの29得点を稼いだ稲垣は「自分は点数をとる選手なので、結果が出せるようがんばる」と意気込んでいた。

 

  1Q 2Q 3Q 4Q
関学 23 20 7 24 96
流科大 11 28 34 23 74

 

◯天理大 順当に勝利
天理大は17得点のSF大谷を筆頭にPG清水、PF船津が大産大から2ケタ得点を奪い、75-48と余裕の勝利。準決勝で当たる近大に対し清水は「前回は勝たしてもらったが、関西でトップクラスのスピードがあるチーム」と気をひきしめていた。

 

  1Q 2Q 3Q 4Q
天理大 25 19 15 16 75
大産大 13 8 14 13 48