◯圧巻の2連覇 天理大がまず1冠

圧巻の2連覇。昨年までの中心選手、根来が抜けた穴を感じさせなかった。この試合29得点のCサンバのポストプレーでリードすると後半、PG清水が爆発。ドライブインにミドルシュートと縦横無尽に駆け回って得点し、近大を突き放した。

近大のビッグマン、C楊への対策も盤石だった。「(ボールを)中へ中へやって、ファールトラブルで早めに出そうとしていた」と二杉監督が話す通り、試合開始からCサンバにボールを集める。第3Q早々に4ファウルでベンチに追いやり、清水の活躍を呼んだ。

「リーグ・西日本大会もとって3冠したい」とV3を宣言した清水。インカレ優勝へ向け、新生・天理大がまずは1つ目のステップを踏み出した。

●関西学生バスケットボール選手権 最終日(5月5日・大阪市立東淀川体育館)

▽決勝

天理大 101 18-11 58 近大
22-14
29-7
32-26

 

◯大経大 殊勲の3位奪取

後半、同志社のPF内藤によるテクニカルファウルを機に、大経大が流れをつかんだ。勢いに乗ったPG古家、SF荒巻らアウトサイド陣が、高さで劣る同志 社をスピードでほん弄。面白いようにシュートを沈めていく。中から外から得点を量産し、第4Qには一時15点ものリードを奪った。

「久しぶりにやった」(鳥コーチ)というゾーンディフェンスもハマった。同志社に攻めきるチャンスを与えず、カウンターの速攻を何度も成功。攻守にわたって圧倒した大経大が85-69で殊勲の3位奪取を果たした。

自ら「格上」と認める同志社に完勝。「一昨年、昨年にないくらいチームがまとまっていた」と
キャプテンの井上。鳥コーチは「選手ががんばってくれた。作戦を最後までプレーヤーが実行してくれたのが今日の勝利」と手放しに選手らを賞賛した。チームの力で関西3位。6月の西日本大会はベスト8入りを狙う。

●関西学生バスケットボール選手権 最終日(5月5日・大阪市立東淀川体育館)

▽3位決定戦

大経大 85 17-20 69 同志社
12-12
29-16
27-21

 

◯2部強し ベスト8中4大学占める

最終結果は以下の通り。「史上最強の2部」と言われた昨年に続き、2部が健闘。強さを示した。

1位 天理大   (1部1位)
2位 近畿大   (2部2位)
3位 大阪経済大 (2部6位)
4位 同志社大  (1部6位)
5位 関西学院大 (1部5位)
6位 大阪学院大 (2部4位)
7位 甲南大   (2部5位)
8位 関西大   (1部4位)

最優秀選手賞には天理大のG清水が選出された。その他の個人賞は以下の通り。
▽得点王:稲垣(関学)
▽3P王:石坪(甲南)
▽リバウンド王:川嶋(関学)
▽アシスト王:水戸(近大)