試合当日の最高気温はおよそ30度。快晴で5月初旬とは思えないほど暑く、また両チームともミスが目立つ。そんな中、伝統校同士の対決を制したのは粘り強さを見せた同志社だった。

試合は開始早々の前半6分にSO森田がPGを決め先制。しかし、前半18分にはトライを奪われる。その後も慶大の猛攻を受け再三トライを許しそうになるが、同志社は守りきり、後半33分にチャンスを生かしてFB勝山が逆転トライを決めた。

「アタックよりディフェンス」。 昨季リーグ、敗北した試合では全て30点以上の失点を許していた。「(冬からずっと)ディフェンスに取り組んできた。ディフェンスからやろうという意識ができたことがよかった」。ロースコアの試合内容に中尾監督は話す。

今年は同志社ラグビー部創部100年という記念の年。ラグビー名門の同志社だが勢いに陰りが見え始めている。ここ4年は大学選手権で1、2回戦敗退、関西リーグにおいても昨季、一昨季と関学に王座を奪われた。

「目標は日本一。今までの悔しさをバネに今年こそ」(大平主将)。大学選手権3連覇を果たし国内に覇を唱えていた同志社、100周年に名門の復活を誓った。

●ラグビー定期戦(5月5日・宝ヶ池球技場)

同志社 10 3-5 5

慶大

7-0

 トライ:FB勝山(後半33分)
コンバージョン:SO森田(後半33分)
ペナルティーゴール:SO森田(前半6分)