リーグが開幕 関学などが白星発進
ついに開幕を迎えた2010年度関西学生サッカーリーグはFW山内の鮮やかなゴールで始まった。前半6分、DF津田からのボールをゴール前で落ち着いてトラップし、右足を一振り。放たれたシュートは弧を描き、ゴールへと吸い込まれた。
試合開始直後の得点でペースをつかんだ関学はその後、後半27分、39分に追加点を挙げ、さらにリードを広げた。守っては、一新されたDF陣が守り抜き、開幕戦を3-0の勝利で飾った。
「2部から上がってきたチーム相手に、しっかり点を取れて勝ててよかった」。開幕ゴールを挙げた山内にも安どの表情が浮かぶ。去年チームを支えていた選手が抜け、不安を残しながら迎えたリーグ開幕だっただけに、選手たちの喜びもひとしおだった。
次節も2部からの昇格組・関国大との対戦。「去年は連勝していい流れが作れた。結果にこだわって絶対勝ちたい」(山内)。次節もしっかり白星を勝ち取り、スタートダッシュを狙う。
○関大、金園ハットで圧勝 関大6-1関国大
全日本選抜でチームを離れていたFW金園がハットトリック。2年連続得点王がその貫禄を見せつけた。
FW板倉の先制点で関大の開幕戦は幕を切った。その後前半28分には金園が追加点。相手DFを背にゴールを正面にすると右足を一振り。ネットを揺らした。
さらにMF岡崎もゴールを決め6-1で圧勝。だが、あくまで個人の能力。MF藤澤主将は「もっとチームの点を取っていきたい」と話す。
次節、甲南大との対戦。「僕らと試合するのが嫌と思わせるように、次に繋げたい」と金園は意気込んだ。
○立命、主将の左足で辛くも勝利 立命1-0近大
苦戦するチームを救ったのは主将の左足だった。DF前野主将がFKを直接沈め、勝利をもぎ取った。
後半11分。ゴール前でFKを得るとキッカーは前野。「GKが中(ニア)にいたのでファーを狙った」(前野)。狙いすましたシュートは低い弾道でゴール左隅に突き刺さった。「一人一人の玉離れが悪かった」と前野が言うようにテンポよくパスは繋がらず、攻撃も単調に。標榜するパスサッカーができていない中での一発だっただけに、値千金の得点となった。
開幕戦白星にも前野は「後手後手に回ってしまった」と反省しきり。「次は自分たちのプレー、形で点を取りたい」と意気込んでいた。
○同志社、逆転で白星飾る 同志社3-1桃山学大
途中出場のFW角島主将のゴールが同志社の勝利を決定付けた。後半43分、MF荒掘のパスを受け取り、右足でシュート。「チャンスがあれば打とうと思っていた」。主将はそう言って笑顔を見せた。
前半立ち上がりに失点を許し、なかなか相手を崩せない同志社だったが、前半26分、後半13分にPKを獲得。2本とも落ち着いて決め、勝ち越しに成功した。その後危ない場面も幾度か見られたが、主将のゴールでリードを広げリーグ初戦を勝ちきった。
チームの仕上がり具合については「まだまだ」。だが、「満足せずに、成長していけるように頑張りたい」と角島主将。リーグを戦い抜くことを通して、最高のチームを目指していく。
●関西学生サッカー前期リーグ第1節(4月3、4日・鶴見緑地球技場ほか)
関学 | 3 | 1-0 | 0 |
甲南大 |
2-0 | ||||
山内、阿部、松本 | 得点者 |
– |
関学 | 6 | 3-0 | 1 |
関国大 |
3-1 | ||||
板倉2、金園3、岡崎 | 得点者 |
蔵田 |
立命 | 1 | 0-0 | 0 |
近大 |
0-0 | ||||
前野 | 得点者 |
– |
同志社 | 3 | 1-1 | 1 |
桃山学大 |
2-0 | ||||
荒堀、市川、角島 | 得点者 |
田中 |
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