報道によると、同大硬式野球部の男子学生(3年)が昨年3月末、車に故意にぶつかって示談金をだまし取る「当たり屋」行為を2年生部員に強要。この部員は実行にはうつさず未遂に終わったが、男子学生はその他、20万円近い貸金、深夜に呼び出してのマッサージなどを後輩部員に無理やり行わせていた。

 今年1月、こうした事態が保護者からの相談によって発覚。同大は、活動自粛処分の他、指導の徹底や部員自らによる再発防止への取り組みなどの対応をとっているという。

 佛教大硬式野球部は2009年秋の京滋リーグで7季連続47回目の優勝を果たし、11月の明治神宮野球大会ではベスト4入りするなどしている関西大学野球界の名門校。

 近大ボクシング部が部員の暴行事件を受けて廃部し、関大野球部員が恐喝未遂で逮捕されるなど、不祥事の嵐が吹き荒れた昨年の関西大学スポーツ界。今年も名門チームの不祥事が、春のシーズン開幕を前に暗い影を落とすこととなった。