震災を語り継ぐ
サミットは阪神・淡路大震災から15年が経過したことを機に、15年前の留学生から現在の留学生へ震災経験の語り継ぎをしようと企画された。
震災当時、韓国から神戸大に留学していた呉美英さんは倒壊したアパートの下敷きになった友人を助け出せなかった無念を涙ながらに語った。
一方現役の留学生は母国の災害と阪神・淡路大震災の復興政策を比較。母国の災害復興にボランティアとして参加した経験のある、シアトル出身のリズ・マリーさん(神戸大・D1)は、日本の復興政策を評価し、「神戸の町作りへの取り組みには学ぶところがある」と話した。
また、家族が母国で被災した経験を持つ、フィリピン出身の二コール・コマファイさん(同志社)は災害への行政の対応の遅さを指摘し、「市民の助け合いで災害を乗り切ることが出来た」と語った。
そして、インドネシア出身のエドワード・エンドリアント・パンデラキさん(神戸大大学院)は災害後の具体的な再建方法について、物理的な側面と物理的でない側面から検討し、「色々な経験から次なる災害への対策が出来る。他の地域からも学ぶべきだ」と述べた。
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