「灯人」は事故で負傷した山下亮輔さん(近大・4年)らが中心となり、今回の企画のために立ち上げたチーム。8人いる主要メンバーは、いずれも事故をきっかけに山下さんと知り合った大学生だ。山下さんの「今までつながった大学生を集めて何かをしたい」という思いに応えて集まった。

 「灯りでつながる夜」のテーマは「つながり」。事故で重傷を負い、今でも両足に障害を抱える山下さんだが「たくさんの人とのつながり、支えがあって、イベントを企画するほど前向きになれた」と話す。今回のイベントも、脱線事故の被害者らや、事故後にボランティアとして「つながった」人々が後援して行われる。

 事故発生日の2005年4月25日からイベント当日も2010年2月20日までの日数は1762日。当日は、その日数と同じ本数のキャンドルを用意し、来場者らに1本ずつ並べてもらう予定だという。キャンドルナイトを通して、「いままでつながった人たちのことを思い返してほしい」と山下さん。またそれとは別に、1500本ほどのキャンドルを使い、矢印やハートマークを作って事故発生当時からこれまでの「つながり」を表現する。

 キャンドルナイトのほか、事故に関係する人や団体の活動写真や事故資料を時系列順に展示するパネル展示や、音楽演奏も行われる。当日の参加は自由。イベントの詳細は「灯りでつながる夜」HP(http://sites.google.com/site/akari0425/home)まで。またボランティアとしての参加希望などの連絡はtomoshibi0425@gmail.comまで。